誰もが、ヒーラー（治癒する人）である

「ヒーラー」という職業はないと、私は思っています。

なぜなら、

本来、誰もが、自分自身のヒーラー（healer=治癒する人)だから。

あなたを本質的に治すのは、

医者でもない。

病院でもない。

あなたの親や家族、友人たち、

コーチや先生たちでもない。

それらの周囲の人々や物質は、あなたの治癒を手助けし、促進させるかもしれないけれど、

本来的に、生命体であるわたし達の内側には

既に、

身体的状態も感情も含め、自分という全体を余すことなく、

どんな時も最善・最適の状態へ変容する方向へと向かい続ける、

『自己治癒力』という、素晴らしい神秘の力がそなわっています。

そして、わたし達は、

自らの意識の力を使って、

その『自己治癒力』を活性化し、

自らを越えた大自然の力——循環し、癒え、繁栄する生命の力——を、

ダイナミックにフローさせることができます。

それは、無限の治癒のエネルギーです。

ありとあらゆる身体や感情的な不調和を、調和させ、

見事に治癒させてしまう力です。

その大自然とつながった無限の『自己治癒力』を、意識的に活性化させるのが、

自らの内側にあるヒーラーセルフ（ヒーラーである自分自身）を発動させるということです。

それにより、癒されていくのは、

からだとこころを問わず、あなた自身の丸ごと、「全体」。

heal (治癒する) の語源を辿ると、

全体性（whole, holistic) ということばに行きつきます。

わたし達は、個々の人生を進みながら、大いなる、「全体」へと還ろうとしている。

そこは、いつでも治癒の薬が湧き出る源泉。

人生の、どの瞬間も、

この内なるヒーラーセルフと共にいさえすれば、

どんな痛みや苦しみも、

それを癒し、滋養し、力として変容させ、

愛がより満ち溢れ、拡大した自分自身へと

出逢ってゆくことになります。

そして、あなた自身という存在が癒されれば癒されるほど、

自然と、あなたの存在は周囲に光を放ち、

その光で、愛と癒しの力を世界に送ってしまう。

「光」「愛」というエネルギーは、波として時空を越え、

伝わってしまうから。

ヒーラーセルフである自分を育てることは、

すなわち、あなたが世界全体へ、大きくヒーリングを行う、ということ。

自分自身が治癒していくことによって、そのエネルギーはあなたの大切な人たちや世界中に、

波動のエネルギーとして伝わります。

あなたの目の前の現実が、善き方向へと変わっていきます。

あなたの周りの人々が、（たとえ地球の裏側にいても、）

あなたの波動を受けて、健やかな本来の自分自身へと、戻っていきます。

様々な傷や、病、トラウマ、ネガティブな感情。

どんな種類のものであれ、どんな程度のものであれ、

それらは、わたし達が「癒せる」と決めて請け負った、痛みです。

あなたが抱えている悩み、苦しみは、

必ず、人生のどこかのタイミングで、光として還元することができるものです。

それを癒せる、ものすごい強さの光が自分の中にあることを自覚するために

そんな大きな傷すら、あえて負うことも決めてきた、ともいえるかもしれません。

どんな経験も、自ら体験したいと願った、たましいの導き。

すべてをゆるして、愛と平安の中へ包み込んでしまう、想像を絶する無限の宇宙の愛が

自然の一つの生命体である、自分自身の中にも、あることを

知ってゆきたいという、望みなのかもしれません。

目の前の現実の中で、

時に

押しつぶされそうになったり

足がすくんでしまったり

疲弊して、動けなくなったり

なかなか思うように、体調が安定しなかったり

自分の感情に、振り回されたり

自分や誰かを、責めてしまう、日々の中で。

不調和が大きくなり、

ある臨界点が来そうになっている今この世界で。

たましいの声に従い、

「自らを癒そう」と、ただ決意することだけが、

あなたと、そしてあなたの周囲を、

永続的な治癒と光の方向へと、

導いていく。

辛い痛みも、自らの一部として慈しみ、愛おしみ、

呼吸と慈愛の意識を送り続けることで

それらは大きな愛へと変容し、

知らなかった自分自身へと、花びらが開くように展開していく。

その変容をゆるす、自分自身へ育ってゆくことを、

あなたのたましいは、待っています。

あらゆる傷やトラウマは、

ただ、愛へ還ることのきっかけ。

ヒーリングに必要なのは、

自分自身の「意識の力」と、

自分自身の「手の力」

これだけ。

わたし達は、自分自身の「意識」がどれほど力を持っているのかを、知らない。

わたし達の意識が、あらゆる現実を創り出している。

自分自身の意識によって、過去のすべてを創り出し、

そして、だからこそ、今この瞬間から、ありとあらゆることを変えることができる。

その力の大きさを、わたし達は、まだまだ自覚していないのだ。

「手」に込められた、その偉大な力とは。

「触れる」とは、いずれも動物の身体に自然に備わった、本能的ともいえる行動。

古代ギリシャの医師ヒポクラテスは、「触れる」行為を重視していて、手当ての効果に関するいくつかの論文も発表している。

日本語で「手当て」という言葉があるように、

手を当てれば、痛みが和らぎ、傷がいえることを、昔から私たちは知っていた。

触覚という知覚反応は、こころ（脳）に与える影響も非常に大きいのです。

ヒーリングとは、

「意識の力」と「手の力」を使った、非常にシンプルで、誰もに、簡単にできる、癒しの技。

そして、そのシンプルさ故に、その力は、どこまでもどこまでも深く深く、深めることができ、

溢れる無限の治癒の力を見出すことができる、

実に美しい療法です。

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まんまるヒーリング

Aiko Hommaru