*カウンセリング
~言えることは、癒えること~
先日、セッションに初めていらっしゃった方に、
「なぜこちらへ?」と尋ねると、
「自分をあまり知らない人に、話したいと思った。
これまで自分のとってきた選択が、正しかったのかどうか、迷いがあるから…」 と。
そうかもしれない… 時に、自分のことを良く知らない相手の方が、
正直なところを、話しやすかったりもする。
私たちが言葉にしきれないことの奥には、私たちが経験している無数の様々な事柄や感情があって、
口に出さず、こころの底にしまった中に、
本質がある。
あまり、人に面と向かって言えないこと。
悩み。
不安。 もやもや。
困惑。嬉しさと寂しさの混じり合い。等々。
私たちが言葉にしきれないことの奥には、私たちが経験している無数の様々な事柄や感情があって、
口に出さず、こころの底にしまった中に、
本質がある。
意識の深い層にある、まだ形になっていない、ドロドロとしたスープ。
その中に、自分がより大きく統合されていくのに大切な、
たくさんの滋養溢れる薬が満ちている。
「語る」ことは、癒えること。
癒えることができた時に、人は初めて語れるのかもしれないし、
逆に、話すことで、放たれるものも、ある。
どちらにせよ、
自分で自分の声を聴く時と少し違って、
目の前の聴き手に、自分が語る時、
その語りの中に、うまみがたくさんあることが、
2人でいることで、よりはっきりと、わかる。
ひとには、自分のためだけの、大切な時空間がいる。
白いキャンバスに、どんな色で、何を描いてもいい、
という自由を与えられるように。
何にも干渉されない、何にも邪魔されない、安心の中、自分を解放して表現できたときに、
大きな創造の力が生まれる。
その力が、治癒の本質。
大切なのは、100%自分のためだけの、守られた時空間が確保されることではないかと思う。
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このカウンセリングは、限られた時間で、問題の解決を目指すというものではないです。
けれど、安心・安全の中で、自分が自由に、話す(放す)ことができた時に、
そこに生まれるものは、自分のこころの深い場所にあった状態から、
想像しなかった色合い、味、香り、空気感へと変化していくのを、観察することができます。
話すことは、(不要なものを)放すこと。
自分自身の語る、「語り」によって、人は癒えてゆく。
自分が語る、時空間を確保すること。
そのための場所として、
よろしければ、いつでもお声をかけてください。
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