【空(くう)という、豊かな暗闇】

何かを失った時、大切なものを失った時、

胸の奥が空っぽになって

私たちは、すぐ どうにかしよう と行動したくなる。

行動してないと、不安や淋しさに押しつぶされてしまいそうで こわいんだね。


何かを成し遂げたときや

自分のエネルギーを出し切った後

なぜか、虚しく、虚ろな気持ちになることも、ある。


この宇宙に、自分の側にいてくれる人は誰もいない

自分を理解してくれる人はいない

自分はたった一人

そう思う時もある。


けれど、この (わたしには)「何もない」 と思うその「虚」の空間は、

本当は、広大肥沃な大地でもある。


「空」(くう)または「虚」 (THE VOID)

 

キーワード:

「止まって」 「冬を抱きしめる」 「偉大な宇宙の子宮」


全てが始まり、全てが終わる場所。

この暗闇は、まるで地球の子宮のように、

ありとあらゆる養分に満ちた場所。

まだ形になっていない、ありとあらゆる可能性が満ち溢れた、

肥沃な大地。

すべてのものがここから生まれて、すべてのものがここに帰し、

すべての種が育っていく。

豊潤で滋養に満ちた、豊かな暗闇が、この胸の中に、あるということ。


光が見えない。

まだ形になっていない。

結果もでていない。

だから、不安に襲われるかもしれない。


でも、大丈夫。


あなたが、今まで経験してきたこと、受け継いできたこと、それらすべてが、

今、自分が知っているよりも、もっと大きな、自分の中の肥沃な大地の中で

分解され、より養分が蓄えられ、統合され、

次に生成されるものが、育っていく

その土壌が、今、より養われている最中、ということだから。


自分ではない、何か大きな力が

自分のために働いてくれていることを、

より信頼して、委ねても、大丈夫、という印なんです。


今年、どれだけのことを、為してきただろう。


1年前の自分とは、別人なはず。


自覚的でも、無自覚でも、

意識的にも、無意識的であっても。

瞬間瞬間生きてきた中で、

膨大な経験を積み重ねてきたはず。


あなた自身に分からなくても、

あなたよりも大きな力が、それをよく知っている。

あなたが知るよりも、もっともっと大きなことを、あなたがちゃんとしてきたことを、

知ってくれている人が、いるんだよ。


肥沃な大地の中、人智の及ばない自然の力で、

積み重ねてきたありとあらゆるものが吸収され、分解され、再構成され、養分が溢れ、

あらゆる次の可能性の、生命の種が蒔かれている。


「冬」は、立ち止まったあなたのために、しっかりと仕事をしている。

あなたが、不足感を埋めようと、あるいは胸の中の「虚」を感じまいと

焦って何か行動をすると、うまく働きづらい、その力が。


「冬」にゆだね

「冬」の中で抱きとめられると。

この肥沃な大地が、未知の可能性が満ち満ちた子宮の宇宙が、

必要な時を過ごす中で、自分が思うより遥かに大きな力を、

働かせ始める。


だから、動けない自分を、裁かなくてもいい。

何かを行動し続け、

役に立ち続け、

前へ進み続ける。

そんな勇猛果敢な自分で居つづけなくても、いい。


「止まること」 「待つこと」

それが、どれほど、目に見えない地中で、種の成長を助ける場を、準備することに、なるか。


それを知ったとき、

人はより一層、人生の節目で、次の大きならせんを描くための

準備ができるから。

ちゃんと、次のフェーズへ、昇っていけるようになるから。


あなたの経験と存在すべてを、

この世で一番神聖な、

あなたの胸の内にある土壌に、捧げていく。

エゴとコントロールを手放した時に、未知の神秘が、どれほどの奇跡を起こしてくれるかを、目撃していく。

それを、体験できる、一つの季節。


「やっぱり、ひとり」


結局は、そうなのだ。


孤独を、全面的に引き受ける時ができたとき

その「虚」が、ありとあらゆる豊潤性だったことに気づく。

安直に安易に、寂しさを紛らわせようと

ノイズと行為の連続で多忙になる中では、決して開かれない、扉がある。


時に、情報から離れ

ひっそりと静寂の中で

1人、この肥沃な光に満ちた宇宙を味わってゆけば。


いのちが途絶える、この死の時期に

死を存分に味わうということは、

次に生命が形づくられる前の、贅沢で、可能性に満ちた時間。

豊かなシンフォニーが流れ続ける、豊潤な宇宙。


静かにすることで、聴こえてくる。


私たちは、自然界の生き物。

冬に、抱きとめられ。

冬を、抱きしめていく。


この時期が節目節目に与えられていることも、

大きな自然の一部の、私たちへの、大きな贈り物なんだね。



* * *

旅立たれたというご報告を、いただく。

あの世のまばゆい光、ただただ手を合わせております。

そして、見届けられた方の、連綿と繋がるカルマを光に帰されたお姿に

深く頭を下げております。



Photo : 「空」(THE VOID) スターシードオラクルカードより



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自分自身の、未知なる深みへ潜っていく個人セッション。

ご希望で、カードも取り扱います。

どんなメッセージが来るか、楽しみにしてみてくださいね。

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