健康ならヒーリングは不要?


【寺フェス】イベント終了しました



先週末、9/21はこちらのイベント(寺フェス)に出店させていただきました。

ちょうどお彼岸の最中、広い敷地の立派な祥雲寺さんにはお参りにいらっしゃる方々や地元の子どもたちもたくさん集う、和やかでほっこりする、楽しいお祭りになりました…!私のブースでは、腰痛、肩こり、眼精疲労などでお辛い方々に、短い15分のセッションを体験していただき、楽になったとおっしゃっていただいて、私もとても嬉しい、有難い一日でした。


その日、終了間際に、一人の男性がヒーリング体験に興味を持って、ブースにいらしてくださいました。(その方は、日中に施術を受けてくださったある別の女性(背中のハリで悩まれていたヨガの先生です)からお勧めされて来てくださったとのこと。こんな輪を広めていただいて、本当に嬉しい(≧▽≦))


「お体で気になるところはありますか?」と聞くと、「どこも。全然ないです!」と、きっぱりとしたご回答。


それでは、と私の側でお身体をスキャンして、10分ほどの施術を開始。仰向けに寝ていただいたその方の、目元に特に感じるものがあったので、そこを中心に手当てさせていただきました。

私の側は、「氣」が通ると手のひらの中心部分が熱くじりじりと反応するのですが、そうしたじりじりという反応(レイキでは『ひびき』と言います。そのからだにとって治癒が必要とされている部分です)が、通常よりもかなり強かったので驚きつつ、そのまま10分間手をかざしていました。


施術後、その方は少しぼーっとされたお顔で、曰く「施術中は、目が奥の方からギューッと掴まれているようで、開けていられない感じだった」とのことでした。


「普段目を酷使されているんですか?」と尋ねると、「いや、そんな自覚はなかったんですけど…。仕事はトラックの運転、スマホはSNSで使うのでよく見る」とのことでした。

もしかしたら、眼は、思っていた以上に疲れていたのかもしれませんね、とお話。


その日の終了後、終わってからいただいたメッセージで、

「実感なかった目の疲れとやら、施術後に実感しまくりでした。

今なんだか新しい目玉に取り替えた感じがしてます笑 いや~ほんとびっくりだ(^^) 感謝感謝です」

とおっしゃっていただき、こちらもとても嬉しく思いました。





健康体であれば、ヒーリングは必要ない?



こうしたイベントでは、いわゆる「病気」や「ケガ」ではなく、「健康体である」と自覚されている方、もしくは「健康」と「病気」の間にいる「半健康」な方々とよくお目にかかります。(ふらっと立ち寄れる場所ですから、そうですよね。)

そして、私の側は、そうした一般の「健康」&「半健康」な方々に施術させていただくと、そこに流れる「氣」の量の大きさに、逆にぎょっとすることも多いのです。「大したことなさそうにしていらっしゃるけども、実は、この痛み(辛さ/病原)相当深いのでは?」と。

これは施術を受けられた方にも言えることで、手を置かれ始めた途端、その問題の部位がじんじん熱くなってきて、逆に今まで奥で眠っていた痛みが出てきたりもして、「こんなに自分は悪かったのか?」と気づかれるということも。


「自分は大丈夫」と思っている人ほど、怖い。

そこに何か致命的な病気の種が隠れていることもある。


身体(ボディ)に、自覚的に症状が現れていない人は、治癒(ヒーリング)を必要としていないだろうか?


否、と思います。


意識はしていなくても、私たちは、無意識のレベルで、普段から何かしらの体の使い方の「癖」を持っているものです。パソコンやスマホを一日何時間も見続けて過度に酷使している視神経、交感神経優位の状態が続く生活、身体にとって負荷がかかる首や背中の角度、椅子にずっと座り続ける生活。もしくは、立ち仕事などで体の特定の部位のみに負荷をかけ続ける生活等。

薬やタバコ、甘いものやアルコールの依存など、口から摂り入れるものの習慣。


明らかに苦痛である何らかの好ましくない癖や悪習慣があっても、反復・蓄積すると脳の認識では麻痺して、それを「不快」や「苦」と感じさせなくしてしまいます。司令塔である脳が、辛くても「続けろ」と言うので、からだは続けられるように、麻痺させてしまう。

意識の上では感じられなくなってしまうのです。


もしも、「自分は健康体だ」と自覚されている方であっても、ヒーリングをすることにより、

意識に上らなかったレベルでの不調や違和感にヒーリングが届き、整えられ、

より一層、からだが軽く、健康になっていく。

総じて、パフォーマンスが上がる。

そうした意味で、ヒーリングはすべての方に有効だろう、

そう思います。健康な人は、より健康になります。


例えば、美容院に行って新しい髪形にすると、見た目も気持ちも、スッキリしますよね。

ヒーリングを受けることは、内的な調整・クレンジングと言えます。

自身の身体の内側、自身が気づかぬ間に積り積もった塵を、お掃除して調整するのです。そうすることで、からだが変わる。意識がかわる。軽やかで、より自由な自分に、なるのです。

先般お手当をさせていただいた方には、「新しい目玉になって」、新しい世界を観ていただけたらいいなと思っています。



こころの不調にヒーリングタッチは有効か?



では、身体ではなく、こころに不調のある人にはどうでしょう?

「こころの不調の方へのヒーリングは役に立ちますか?」 こんな質問をイベントで受けました。


答は、イエスです。


そもそも、からだと、こころの境目って、どこでしょう?

あってないようなものではないかと、わたしは思います。


もしこころの不調があった場合、それは100%、身体にも何等かの症状として顕れ出でます。

こころが苦しいとき、私たちは胸が重くなる。呼吸が浅くなる。おなかが痛くなる。猫背になる。頭の中では、過去のある出来事を思い返してリピートをしたり、逆にまだ来ていない未来を心配して、喉が渇いたり、動悸がしたりする。その身体的フィードバックを受けて、それを「不快感」と認識した脳がさらにストレス反応を生み出し、悪循環が生まれることも。


身体症状としては、微細なレベルでの筋肉の緊張や強張り、浅い呼吸でしっかりと酸素が身体に行き渡らないために血流が悪くなる、消化機能が落ち、栄養吸収率が悪くなる、などが生まれる。

脳では、1500億個あるといわれているニューロンやグリア細胞が緻密な脳のネットワークを作って、記憶や学習を行っている。感情は、ノルアドレナリンやドーパミン、セロトニンといった神経伝達物質によって変化する。


「こころ」って何なのか、という深い謎にもつながりますが、

生理学的に見ると、それは電気信号であったり、神経伝達物質という「物質」である、といえるかもしれない。


とすると、からだとこころは不可分で、

からだに変化を促すものは、こころにも変化を促すと言えるでしょう。


例えば、神経症で眠れないクライアントさんには、私の場合、お手当は「頭」にしたり、「足」にしたり、「おなか」にしたりします。頭に直接手当するのは、脳に働きかけるため。頸椎にある自律神経のポイントに「氣」を流しバランスさせるため。「足」にするのは、頭にばかり昇った意識(もしくは東洋医学で言うところの『気血』)を、大地を踏みしめる「足」に戻すことにより、しっかりグラウンディングできるようにするため。「おなか」にするのは、迷走神経(副交感神経)のはたらきと直結している腸を温めるため、或いは、腹腔を温めてしっかりとした腹式呼吸ができるようにするため。それによって、副交感神経優位の状態が生み出されやすい。


多くの病気は、私たちのマインド(思考、思い込み、癖)からきていると言われています――したがって、意識を「からだ」(特に、腹や下肢)に戻すことにより、しっかり、どっしりした自分に戻れます。


からだは、私たちの無意識に気づくきっかけを与えてくれる、偉大な先生です。




ヒーリングは、

どんな人にも、(健康な人も、そうでない人にも、)有効だ。

それは、「からだ」と、「こころ」の、両方に、有効だ。


という考え、伝わったでしょうか?


本当は、もう一つ深い次元で、ヒーリングは「たましい(スピリチュアル)」のレベルにも有効である、と私は思っているのですが、

あまりに長くなってきたので、それはまた別の機会にでも書きたいと思います。

(私の眼の奥と首がパソコンにもう疲弊しているという自覚がでてきました(笑))


最後に一つだけ。


もし、ヒーリングが完全に必要のない人がいたとしたら、

それは、お釈迦様やイエス・キリストといった存在ではないかと思っています。


限りある物質である肉体を持った私たち、思考や感情、エゴのある、人間の私たちは、

どんな人であっても、どこまでも自身の「身体」、「こころ」を浄化して、人間として高めていくことができる、そう思います。


ヒーリングは、本当に奥深く、豊かな道です。ヒーリングが進むにつれ、人生はより豊かになっていきます。



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